文芸誌「天気図24号発刊のお知らせ」通信No.10

 こんにちは。お世話になっています。いわての文芸誌「天気図」事務局です。

 文芸誌『天気図』は、いわての県民紙である岩手日報社が出す公募文芸誌『北の文学』で受賞した作家たちが2001年に立ち上げた本格的な文芸雑誌です。

 25周年に当たる24号は、6月18日に発刊となります。

 巻頭に元盛岡タイムス主筆の鎌田大介氏を迎え、岩手の熱き時代を書いていただいております。同人以外の参加作品は、藍沢篠さんです。

 プロアマ問わず、それなりに執筆経験がある方ばかりなので、期待を裏切らない内容となっております。書店で見掛けたらぜひお手に取ってみてください。

 6月下旬~7月上旬には県内の書店に並ぶ予定です。


  紙の書籍は以下より税込み950円でお買い求めいただけます。
 ・2026年6月下旬から順次、岩手県内書店にて販売開始します。
 ・録繙堂出版Weサイトから6月18日よりお買い求めいただけます。※試し読みあり

 

 電子書籍は6月18日よりAmazonKindleにて販売いたします。
  ※読み放題プランのKindleUnlimited対象

主な掲載作品(敬称順)


巻頭

「国道4号キングダム」鎌田 大介

ライターでありサブカル研究家の鎌田大介氏にご登場いただいた。岩手のパンク野郎たちと筆者の若き時代を語ってもらう。あの頃はこうだったんだ。

 

特別企画

「追悼――渡邊治虫」

昨年夏、突然逝った同人の渡邊治虫氏を悼んだ特集。彼は「天気図」の看板作家だった。野中康行氏をはじめ同人有志、渡邊夫人の追悼文を掲載する。

 

「ハイドレンジア」藍沢 篠

失恋の痛手を詩に昇華させた作者渾身の作。「北の文学」でも入選したことがある藍沢氏。初の「天気図」登場となる。

 

「灰色から」安住 幸子

空も病院での告知も灰色だらけの日。落ち込む主人公は駅で突然鳴り響く明るい発車メロディにはっとする。音がもたらしたものは……。

 

「傘」杉田 未来

久しぶりに会った君と一緒に、巻かれた色の素敵さだけに魅かれて買った傘。家に帰ってから開いてみると、思いがけない光景がそこに広がっていた。

  

 エッセイ

「華麗なる日々」東森 りつ

加齢や酷使による指の疾病に、作者は同じ病を患ったピアニストのフジコ・ヘミングに思いを重ねてみる。そこには華麗なるフジコがいた。勇気づけられ病と向き合う決心をする。

 

「ヒーローのおじさん」大平 しおり

幼少時の強烈な思い出は、東北本線の電車の中で不思議な紳士から「ウルトラマンはね、僕が作ったんだよ」と話しかけられた出来事だった。映像と現実がつながった貴重な体験話。

  

小説

「関東バスに乗って(上)」佐藤 幸浩

電車やバスなどの乗り物好きな幼稚園児、佐藤ユキヒロは、両親と弟コウキの四人家族である。父は大工で、ささやかながらも幸せな毎日を送っていた。そんなある日、母が病に倒れ、一家は窮地に立たされる。

 

「カーサ・パセオとの別れ」多田加久子

前号の続編。彩香と彩香の母親の元カレ的存在の簗田との関係は日を追うごとに深まる。彩香の父親が亡くなり住む者のいなくなった「カーサ・パセオ」のマンションで百箇日法要が執り行われた。彩香はそこで思い切って兄たちに簗田と付き合っていることを打ち明ける。

   

時代小説

「同心兼澤英嗣郎吟味手控え 炭焼き米助殺しの件」小原 光衛

英嗣郎は自身が関わった事件を帳面に控えている。十手をもらって2年目の若い頃の事件に思いを馳せる。老夫婦を殺したが彼等に懇願されてのこと、ということで軽い刑だけで放免した男のことだ。男はその後、病死したが実はあれは金欲しさの殺人だったらしい。

 

「雪()いの小女」浅沼 誠子

同心の神田杉之助の夢に亡き父が出てきた。父は未解決事件を気にしていた。動き出す杉之助。事件の真相を握る小間物屋の手代・直吉は、もう2年も行方不明のままである。直吉のいいなずけ、おふみは自死した。奉公先で凌辱されたことで心気を病んだためだった。おふみの妹のおみさは姉の成仏を願い、観音様を彫り続ける。

 

(けい) 第二話 木金橋」四ツ家 絵里

南部重直は父・利直の葬儀のため三戸に下向したさいに「木金橋」を訪れた。家宝の擬宝珠が取り付けられた立派な橋だった。そこで、重直は利直のある行動を思い出し、そこから弟・利康の死の真相に勘づく。

 

評伝

「光瀬龍―『百億の昼と千億の夜』のはじまり」(上)立川 ゆかり

学僧のような青春時代を送った光瀬。その時代が名作を作った。資料をもとにして『百億の昼と千億の夜』の解説をしてゆく。未公開資料も発表されていて、光瀬ファン必読の論である。

 

※他にも「新刊案内」や「あらかると」などで記載以外の作品も掲載予定です。